インディー・ジョーンズに思う
たまたまテレビでやってた、映画「インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説」を見る。
たぶん私が中学生ごろの映画。若きハリソン・フォードはかっこいいいし、今にしてみればチープだけど、ザ・冒険活劇でたいへん面白い。
が、しかし。今の時代の目で見ると…これ、インドの人たちから見たら、あんまりにもあんまりだよ…という古典的類型的表現満載ではなかろうか。
最後に「この映画の中のインドはあくまでもフィクションで、実際のインドとは異なります」とか、お断り書きをした方がいいのではないかと心配になりました。今、これをまじめに作ったら「トンデモ映画」ってことになるだろうなぁ。すんなり上映できないんじゃないかなぁ。
しかし私も昔、これを最初に見たときは、ちっともそんな風には思わなかった。無意識に「これ、当事者だったらどんな気持ちだろう」と想像するようになったということは、ちょっと窮屈ではあるけれど、30数年で少しは世の中も、そして私も、何かがよくなったと言えるんじゃないかな。
まあ、何かもかも自主規制もなんですが、いちおう想像しながらも「でもこれはやるべきだ」と判断することと、まったく想像しないでズカズカと踏み込んでいくのは、また別のことではあるし。
難しいことはともかく。あまり暗い方向だけではなくて、「世の中も、私も、少し良くなってることもある」と思いたいし。
でも、ひどいなぁと思いつつ、ドキドキハラハラして最後まで見ちゃったんですが。昔の映画は、なんていうかキレがある、と思います。