「万引き家族」
300人くらい入る劇場で、平日夜9時からの回を30人くらいの観客でみた。
面白い?と聞かれて、面白いよとさらっとは言えない。集中して2時間、昨夜見て、今もモヤモヤとあれこれを考えている。たぶん3日後もモヤモヤ考えていそうな映画。
このシンドイ映画を若いカップルが何組も見ている。カンヌ映画祭のパワーはすごいし、「万引き家族」というタイトルも秀逸なのだと思う。
モヤモヤ思うのは、あの家族と私は、そんなに遠くにいないという感じ。私よりさらに遠くにいるはずの海外セレブたちも、これは自分たちの近くにある映画だと強く思うというようなコメントをしていた。
世界は広くて多様だけど、その多様性なんて壁1枚なのかもしれない。壁なんて厚さもなくて、あの家族が住んでたボロ家の、破れた襖1枚、庭との間のガラス戸1枚くらいかも。真っ当と言われることと、それはおかしいと言われることも、そのくらいの仕切りしかないのかも。
トウモロコシ食べたいなぁと思いながら、またモヤモヤと思い出しています。